これはまだコロナが発生しない、人々の
行動に制限のなかったころのお話です

　当時、塾を運営していた私は、ある私立
中学の学習塾向けの受験説明会に参加する
ため、奈良方面に出かけていました
　ちょうど、梅雨の中休みで晴れでしたが
その分蒸し暑く、誰もマスクなどしておらず
行き帰りとも電車内はのんびりとした様子でした

　説明会からの帰りの電車も混みもせず、
程よい人数の乗車でした
　ある駅から、40～50代くらいの二人の
男女が乗車してきました
　田舎の駅なので乗ったのはこのお二人でした

　お二人のその姿を見た瞬間、なんの前触れもなく、
私の脳裏に「浪花恋しぐれ」というイメージ
が駆け抜けました！
　そういう雰囲気があったのです

　特に男性の方は、ボーカルの岡千秋さんに
よく似ていました・・・
　少しこわもてで気難しい感じもありました
ので、気軽に声かけられない雰囲気でした

　岡千秋さんや浪花恋しぐれといっても印象
がわからない人もおられると思いますので、
参考に画像引用させていただきます

　ちなみに女性の方は都はるさんというよりは
上沼恵美子さんの雰囲気が・・・
　このあと乗車してからの二人の行動に乗客一同、
驚きが走ります！
　さて、それは・・・？

　まず最初に岡さん？（男性）が乗り込み、
ちょうど私の前にどっかりとすわりました
なぜか私を含め車両内に少し緊張が走ります

　上沼さん？（女性）は大声でしゃべりながら
乗り込み、その時に「パパ」と男性に向かって
声をかけていたので、この二人は夫婦だなと
推測されました（ちょっとパパと呼ばれるには
イメージギャップがある風貌でしたが・・・）

　奥さん（上沼さん？）がパパ（岡さん？）の
横にほんの一瞬遅れて座った時、まさに事件は
起こりました

　奥さんが座った瞬間、
ブーッ！！と音声高らかに電車内に響くのは
まさに放屁！、明らかに奥さんの仕業でした

　ところがこの奥さんすかさず、「パパ！お腹の
調子悪いんですの？」悪びれずパパに声を
かけました・・・
　放屁したのはパパだと思わせたい言動でした
そこに居合わせた乗客は全員ママだとわかって
いましたが・・・

　言われたパパ、風貌から激怒するかと、皆が
緊張した雰囲気の中、ゆっくりとではありますが
こう反応しました
　その声が予想通り岡千秋さんばりの渋い声でした

　「ママ、そしたら何かい、俺の腹の調子が
悪かったら、ママの尻からガスが出るんかい！？」

　そのあとの二人の会話がどうなったかは覚えていません
　ただ、一瞬の沈黙の後、電車内はクスッとの笑い声
から大きな笑い声に広がり車内の緊張感が消えて
和やかな空気に包まれていました！
　見事な大阪夫婦の連携プレーでした！

　この話は婚活活動に直接、関係する話ではありません
上手くデートをするには？とか、お見合いでのマナー
などの悩みとはまったく無関係のものです

　ただ、この時自分はやらかした！と思ったママの
行動を非難することなく、とっさにユーモアあふれる
会話で切り返したパパは結局、ママの失敗をカバー
したといえるでしょう！

　この夫婦にも出逢いがあり、交際をして結婚に至った
過程があったのだと思います
　恐らく最初は恥じらいや相手に対する遠慮もあり、
はじめからこんな開けっぴろげな夫婦ではなかった
はずで年月が創りだしたものでしょう
　

　でも、結婚生活を続けることで培われた信頼と
二人のコミュニケーションによる掛け合いの
素晴らしさを感じさせる一コマでした！
　パパの風貌やママの行動は真似したいとは
思いませんが、（岡さん、スミマセン！）
この会話の連携力は見習いたいなと思いました
　皆さんも学ぶ点はありませんか？

　先日、滋賀県の実家片付けに行った時の話です
あいにくの大雨で庭の草抜きはできず、室内の
片付けをパートナーと二人で行いました
　雨が降っていても温度も湿度も高く、不快指数
は異常に高いと思える日でした

　その影響でパートナーの機嫌は悪く、些細なこと
でも当たり散らされました・・・
　こんな時は君子危うきに近づかず、であまり反論
もせず私はおとなしくしていました・・・

　２日後くらいにパートナーからこう言われました
「あの時は暑くて気分が滅入ってて、八つ当たり
しました！ごめんなさい！」

　あの！いつも主導権を取りたがる！
私にはなかなか自分の主張を曲げない！！
あの畑田正枝が初めて先にあやまった！！！

　今までなかった行動に戦りつをおぼえた私は
思わず世界中の平和を心の中で真剣に祈りました・・・

　今回はここまで

それでは皆さん、最後まであきらめずに

幸せな結末をつかんでいきましょう！